「陰徳」と「陽徳」で職場の人間関係を考えてみる。

以前書いた職場での人間関係についてのお話。

別の記事

50歳までに人間関係もシンプルにしていく。
女性の多い職場でよくみられるうわさ話。そんな人間関係に巻き込まれないようにしていたら、次は自分がターゲットになるかもとビクビクして勝手にしんどい思いをしていました。でも、シンプル思考を意識し始めたころから、そんなことは気にならなくなりました。

私とは別の部署にいる人なのですが、問題児だとうわさされている人(Aさん)がいます。

そして今も変わらず休憩室では、

いない時にはどうしてもそのAさんのうわさ話になってしまいます。

スポンサーリンク

Aさんの問題のある勤務態度。

私はAさんとは一緒に仕事をしていないので、そのうわさ話が耳に入ってきても

介入しないようにサッと席を外すようにしていますが、ある日のこと。

みんなよっぽど腹が立ったのか、

Aさんがいるにも関わらずみんなでその彼女の愚痴を言っています。

私はもうヒヤヒヤなのですが、Aさんはケロッとしています。

Aさんがいる部署は、10人ほど女性ばかりがいるところで、

勤続年数や経歴などでそれぞれ仕事内容が違うのですが、その10人のうち5人が似かよった

勤続年数と経歴なので、仕事内容もその5人の中で振り分けられるようになっています。

そして、その問題児と言われるAさんがその5人の中にいます。

Aさんはまず、面倒くさい、時間がかかる、細かい、責任が重いなどといった仕事はしない。

自分に振りかからないように振られそうになったら、忙しい振りをする。

上司がいる時といない時の勤務態度が全然違う。

忙しい時にも関わらず、マイペースで仕事をして、仕事が残っているのも関わらず

定時になるとピタッと帰るので、残った仕事は残った4人で終わらせないといけない。

そんな内容が耳に入っています。

私は内心「わぁ、私も一緒に働いていたら、絶対にストレスがたまる。」

と正直思ってしまいました。

要領のいいAさんの陰にいるBさん。

Aさんはいつも私には子供のことなどいろいろと気さくに話しかけてくれて、

最初の頃はいい人だなってずっと思っていたので、最初にAさんの仕事ぶりを聞いた時は

本当に驚いてしまいました。

ですが、Aさんと一緒に働く別の4人とも仲良くしてもらっていて、意地悪でAさんのことを

話している風には感じなかったし、みんなが口をそろえて同じように言っているので、

それは本当のことなんだろなって思います。

その4人の中の一人に一番私と気が合う人(Bさん)がいます。

なぜかそのBさんはAさんが失敗した仕事の尻拭いをしたり、

AさんとBさんが同じ業務をしていてもしミスがあったらBさんだけ上司に注意されたりと

いつもなんとも腑に落ちない立場でいるらしく、私も聞いていてそんなAさんに対して

腹が立つ時があります。

ですが、その場にいない私は何も言えず、Bさんも私には直接Aさんのことは言いません。

小学生の時からこういったAさんのように要領がよくて、目立つタイプの人は

クラスに一人はいつもいたような気がします。

なのでBさんはああやって、休憩時間にみんなに愚痴をこぼして、そしてみんながBさんの

気持ちを共感してくれるので、なんとかストレスを軽減してがんばっているんだろうな

って思います。

私も小さい頃からズルいことや自分だけいい思いをしていても、必ず見つかってしまって

親や先生から怒られてしまうような、要領がとても悪い人間なので、

Aさんのような振る舞いをしている人は理解できないところがあります。

そして、もし私がBさんの立場だったらどうしているだろうって考えてしまいます。

そこで、仏教用語にもある「陰徳」と「陽徳」のことを思い出しました。

「陰徳」と「陽徳」の違い。

仏教の教えなどよく聞く「陰徳」と「陽徳」という言葉。

陰徳とは人に知られないでいい行動をすること。

賞賛や自己満足、見返りを全く求めずに家族や他人が喜んだり、

幸せな気持ちになったりするためだけに行動をしていくことを「陰徳を積む」と言います。

こうして「陰徳を積む」ことで、結果として「徳」が貯金されていき、

本当に自分が必要な時や困っている時に使えるようになったり、

そして、これからの人生が豊かなものになると言われています。

(辞書では「徳」とは、恩恵や品性、富、能力などと書かれていました。)

反対に「陽徳」という言葉があるのですが、

人前でいい行動をしたり、自分がした良い行動をアピールしたりすることを言います。

そうやってアピールすることで、人から褒め称えられたり、自己満足感を得られたりして

自分自身がいい気分になります。

するとせっかくのいい行動が、他人のためより自分のための思いの方が比重が大きくなって

しまい、せっかく積んだ「徳」の貯金を使ってしまうことになります。

そして「陽徳」をさらに積み重ねてしまうと、挙句周囲の人から煙たがられてしまいます。

要領のいいAさんは自分の利益だけを考えて行動していて、自分の損になるようなことは

一切しない感じなので、「陽徳」とは少し違うように思いますが、

そういった他人を困らせるようなことをしていると、結局は本当に自分が困ったときや

必要な時になっても助けてもらえないのでしょう。

もし私がBさんの立場だったら。

話は戻りますが、私がBさんの立場だったら。

おそらく毎日、負の感情を持って仕事をしていって、時折Aさんに対しての愚痴を

誰かに言ってしまうと思います。

悪口や愚痴はせっかく貯金した「徳」を減らしてしまう行為になるというのですが、

それでもストレスを最小限吐き出した後は、すぐに気持ちをリセットして、

また「徳」を貯金していくために、正直にまじめに仕事をコツコツとこなしていく。

そうやって、「徳」をコツコツと貯めることをイメージしながらがんばって、

しんどくなったら、少しだけストレスを吐き出してをくり返しながら、

心のバランスをとっていくようにしていくのだろうなって思います。

実は「陽徳」を積んでいた私の行動。

それよりも私は自分の家族に対して「陽徳」を積んでいたことに気づかされます。

毎日のように夫や子供に忙しいアピールをしているのでした。

そして、一生懸命お仕事をして、家事をして、ごはんを作ってもだれも感謝してくれないと

不満な気持ちで行動しているので、言ってみれば「徳」の貯金どころか大借金を自分で

作ってしまっていたことに気づきました。

私の中では、家族のためにいろいろとがんばってしているはずなのに、それがいつの間にか

いつも私ばかり損しているという思いが強くなってしまって、結局は自分で自分の運気を

下げていってたのかと思うと、今までの私の態度は反省しかありません。

以前に比べると、周囲の環境などは少し改善してきて、精神的にも楽になってきてますが、

それでも、どういうわけかスッキリとした達成感がなかなか味わえなくて、

なんだかいつもくすぶっている感じがあったのは、もしかしたらそのせいかもって

思えてきました。

今回、Aさんのおかげでその「陰徳」と「陽徳」について考えることができて

そういった意味ではAさんには感謝です。

スポンサードリンク