NHKスペシャル「人体」で知った「骨は若さを生み出す臓器」だったという話。

先月、乳がんと子宮・子宮頸がんの検診にいき、その時に初めて骨密度の検査

一緒にお願いしました。

というのも、閉経が近づきそれに伴い女性ホルモンであるエストロゲンが低下すると、

骨の代謝のバランスが崩れていき、骨粗しょう症のリスクが高まることを知り、

一度きちんと今の自分の骨量を知っておこうと思ったからです。

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はじめての骨密度の検査。

ガウンに着替えて、検査室に入ります。

私が受けた病院はDXA(デキサ)法という検査方法で、

骨折しやすい腰椎(腰の骨)と大腿骨頚部(股関節の骨)に微量のX線を当てて

レントゲン写真のように測定したい骨を撮影して、そこから

骨量(g)を単位面積(cm2)で割った値で算出し、1cm2当たりの骨量(g/cm2)、

つまり骨密度を測定するものになります。

利点としては、

誤差が少なく、測定時間が短い、そして放射線の被爆量も少ないといわれています。

ベッドに横たわると、フック状の大きな機械が腰から脚の付け根にかけて

スライドするように動いていって、X線を当てていくのですが、

レントゲンのようなもので、痛みや違和感は全くなく、時間もあっという間に終わります。

ドキドキして待った検査結果。

そして、3週間後に結果が送られてきました。

幸いにも乳がん、子宮・子宮頸がんの結果は問題なかったのですが、

骨密度の検査結果は思っていたより悪く、愕然としました。

<腰椎>

あなたの骨密度(カルシウム量)は、0.944(g/cm2)

これはあなたと同じ年齢の平均骨密度と比較して、97(%)に相当します。

また、若年成人の平均骨密度と比較すると、93(%)に相当します。

あなたの骨密度は、同年齢の人と比べて同等といえます。

これからもバランスの良い食事や適度な運動を心がけましょう。

腰椎はまあ一安心です。

ですが、問題なのは、大腿骨(頸部)でした。

<大腿骨>

あなたの骨密度(カルシウム量)は、0.698(g/cm2)

これはあなたと同じ年齢の平均骨密度と比較して、79(%)に相当します。

また、若年成人の平均骨密度と比較すると、73(%)に相当します。

あなたの骨密度は、同年齢の人と比べて同等といえますが、

若年成人の平均骨密度とく比べるとやや低下しています。

バランスの良い食事や適度な運動を心がけましょう。

という予想以上に悪い結果だったのです。

この結果に書かれている若年成人とは一体何歳から何歳までのことが気になり調べてみると

20歳~44歳の最も骨量が多いとされる成人期をさすようなのです。

そして、一般的には

若年成人平均値70~80%骨量減少

若年成人平均値70%未満 骨粗しょう症

ということは、今回私は大腿骨が73%だったので、骨量減少が明らかになった

いうことですが、あと4%下がったら、骨粗しょう症と診断されるような数値だったのです。

大腿骨の骨折は義母が続けて2回経験して、最悪寝たきりになりかねないといった

出来事が起きて、大腿骨はとても重要な部分だとわかっていながら、

私自身もそこの骨量が著しく減ってきてることが発覚して、とてもショックでした。

骨粗しょう症のリスクが高まるからと言ってみたものの、

実際には骨粗しょう症のリスクはもうすでに高まっていたのです。

食生活や運動は自分なりに気をつけていたものの、にわかには改善していなくて、

もしかしたらやり方を間違っていたかも。なんて思いはじめ、

もう一度骨密度についてしっかりと調べてみようと思いました。

前回の記事で、

カルシウムとビタミンを上手に摂って骨粗しょう症予防をする。
義母が2回目の大腿骨の骨折で入院。実母も骨密度が低いことに悩み、骨粗しょう症について、母たちに説明できるようにいろいろと調べることにしました。カルシウムは骨だけでなく、生命維持にも大切な栄養素で効率よく摂取するにはバランスのいい食事と運動がやはり必要だということがわかりました。

大腿骨を続けて2回骨折した義母や、

骨密度の測定で低い結果が出た実母のことを書きましたが、

今回いろいろと調べてみて、まだまだ骨について知らないことが

たくさんあったことに本当に驚きました。

NHKスペシャル「人体」を観なおしてみる。

今年の初めにNHKスペシャルで放送していた「人体 神秘の巨大ネットワーク」という番組。

興味があり録画していたのですが、今回のことがあり、もう一度改めてじっくり観ることに

しました。

「人体 神秘の巨大ネットワーク」は司会にタモリさんとノーベル賞受賞者の山中伸弥教授を

むかえて、人体の神秘について深く掘り下げて解明していくといったドキュメンタリー番組。

その中のひとつのテーマに「骨」が挙げられていました。

閉経後の女性やお年寄りの病気と誤解されがちな「骨粗しょう症」が

男性や20代の若い人にもかかる可能性があることを科学的に解明した内容です。

骨粗しょう症になってしまうしくみ。

骨は常に作り替えられていて、大人だと3~5年で全身の骨が入れ替わるように

なっています。

骨が作り替えられる理由は、新しく強い骨として維持していくことで、

疲労骨折などを防ぐためだといわれています。

骨には

「骨を壊そう!」といった古い骨を壊す破骨細胞」

「骨を作ろう!」といった新しい骨を創る骨芽細胞」

と2つの細胞があって、これらの細胞によって、骨は作り替えられています。

そして、そのり替えのペースを指示する、いわば建設現場の監督となるのが「骨細胞」

この「骨細胞」が出すメッセージ物質によって、骨が壊されたり作られたりするのですが、

その中に「スクレロスチン」というメッセージ物質があって、

それは骨量を増えすぎないようにするために「骨を作るのをやめよう!」

少し変わった指示を出す物質になります。

「破骨細胞」「骨芽細胞」とが働いて、骨代謝を行っているのに、

その「スクレロスチン」というメッセージ物質によって、

「骨芽細胞」の数が減っていくと、骨の建設が休憩してしまいます。

そうすると、「破骨細胞」とのバランスが崩れていって、

骨の中にあるカルシウムやコラーゲンがどんどん溶かし出されてしまい、

次第に骨がスカスカになり、やがて骨粗しょう症になってしまいます。

ではどうして骨の建設を中断する「スクレロスチン」が出てきてしまうのか。

それは、「骨細胞」には「骨にかかる衝撃を感知する」という働きもあり、

衝撃があるかないかによって、新しい骨を作るペースを決めているので、

骨に衝撃がかからない生活を続けていると「スクレロスチン」

たくさん出てきてしまします。

つまり、運動をせずにじっとしていたり、ずっと座ったままでいたりして、

骨に衝撃を与えない生活を送っていると、その「スクレロスチン」

が出て、骨の代謝を中止してしまうというのです。

骨量減少で、骨折よりもっと怖いこと。

運動不足などで発生しすぎた「スクレロスチン」のせいで骨粗しょう症になり、

骨折しやすくなり、最悪の場合寝たきりになってしまう恐れがあります。

ですが、この番組ではそれ以上にもっと怖いものがあると言っています。

それは「若さを生み出すメッセージ物質」が途絶えてしまうことだということ。

「スクレロスチン」とは逆に「骨を作ろう!」と骨芽細胞」が出す

メッセージ物質「オステオカルシン」

その「オステオカルシン」は骨から血管を通じて全身に届けられて、

記憶力や筋力、生殖力まで若さを生み出す驚きのパワーを持っている、

アンチエイジングに関係していることが

研究の結果で確認されたといわれています。

また「骨芽細胞」が出すもう一つのメッセージ物質「オステオポンチン」

この「オステオポンチン」は免疫力を根本からアップさせて、

肺炎やがんといったリスクを低下させたり、感染症を防いだりして、

全身を活性化させて、若さを生み出すという、人体にとって重要な働きがあると同時に、

状況によっては、逆に老化の原因物質にもなる可能性もあるといわれていて、

人体のメカニズムというものは微妙なバランスで成り立っているともいわれています。

スクレロスチンをコントロールして骨量を上げる。

では、「骨芽細胞」を活性化し、骨量減少を食い止めるにはどうすればいいのか。

今、骨粗しょう症薬の開発する大手製薬会社は、

骨の代謝を中止するメッセージ物質「スクレロスチン」のコントロールに

注目しているそうなのですが、薬に頼らなくても

運動によっても「スクレロスチン」をコントロールできるとことがわかりました。

20代から50代の男性38人を集めて、

週3回30分、ジャンプ運動と筋トレを1年間続けてもらい、

意識的に骨を刺激を与えていくといったテストをしていきます。

そして1年後、38人中36人の骨量が上昇し、さらに「スクレロスチン」の値が

減少していたという結果が出ました。

このように、運動などで骨に刺激を与えていくと、

「スクレロスチン」値が下がって、若さを生み出す骨芽細胞が活性化して

体全体の機能を若く健康に保たせることが期待できるというわけです。

研究者の間では、骨は「体を支えるためのカルシウムの固まり」という概念から

「若さを生み出す臓器」として注目していて、

「骨から出るホルモンが他の臓器や細胞に受け取られることで、

老化の進む速さが決定つけられる」とさえ言われています。

骨粗しょう症と聞くと、

「骨折しやすい」「腰が曲がる」「身長が縮んだりする」

といった骨格や骨そのもののダメージしか考えなかったのですが、

骨量が減少することで、

「体の免疫力が低下する」「体全体の機能の老化を進める」

などと一見骨とは関係ない健康やアンチエイジングにまで、実は影響を与えていたのです。

とても怖いことを知ってしまいました。

早速、具体的にスクレロスチンをコントロールして、骨芽細胞を活性化する方法を

見つけていきたいと思います。

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